笑顔になるように

笑顔がなくなったケントに私は何ができるかな?

つまり、ケントが笑顔になるようなことをすればいいのだ。

「ケント、晩ごはん何が食べたい?」

「ハンバーグ」

「じゃー、ケントのためにおいしいハンバーグ、作るよ」

「ケント、今日学校行けたね。頑張ったね」

「おいしいお菓子をもらったんだけど、一緒に食べよう」………

本当に小さいことを積み重ねて行ったら、ちょっとずつケントの笑顔が見れるようになってきた。

ケンちゃん、かわいいね

そんなある日、ケントはいつものように学校に行かず、ゴロゴロしながら、マンガを読んでいた。

子ども部屋のベランダで私は洗濯物を干していた。

いつもと変わらない、その状況の中で私は突然、ケントがかわいいと思った。

その時、そのまま私は口にした。

「けんちゃん、かわいいね」

ケントはちょっと嬉しそうな顔をした。

その時、私の心に広がった温かで、優しい思いは今もよく覚えている。

何年ぶりだろう?

ケントをかわいいって思ったのは……

本当に嬉しかった。

仕事から、帰った夫にそのことを言うと「それは、良かったね」と言った。

夫は知っていた。

私が長男のことをずっと、かわいいって思えずに苦しんでいた事を……

でも夫は放っておいてくれた。

「それは、良かったね」の一言に、夫の思いが感じられた。

かわいいと思えてから

それからもケントとの格闘は続いたけど、心の奥に「けんちゃん、かわいいね」はいつもあった。

今年、ケントが家を出るときに、二人でハグをして「あー、私の思いはケントに伝わっていたなぁ」って思った。

14年前、夫に電話をした時に、「そんなことで、電話するな」と言われていたら、私の心はボッキリと折れていただろう。

「そんな辛い思いを、おまえだけにさせているおれが悪い」

その理解が私を救った。

何度も繰り返すが、「愛と理解」なんだと思う

 

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