ケントを理解している先生

長男ケントが5年生のときの先生は、今から15年くらい前なのに、発達障害についてよく理解しておられた。
そして、あらゆる意味ですばらしかった。
ケントが「アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム症)にADHD が被っています」と診断されて、直ぐにアスペルガー症候群について書かれた冊子を担任の先生におもちした。

 

そのときに先生は「私はアスペルガーについてはよく分かっていますからご安心下さい」とおしゃった。
先生は男性で、子どもたちが人としてしてはいけないことをしたときは、しっかり叱って下さったようだ。
特にいじめについては「絶対にしてはいけない」とおっしゃった。先生は小さい頃のやけどの跡をシャツを脱いで生徒に見せて、「『これは小さいときのやけどの跡だ。
自分が一番辛いのに、それを友だちに気持ち悪いとか言われたらもっと辛い。自分ではどうしようもないことがある。
そのどうしようもないことを、バカにしたりすることはおれが絶対に許さん』と子どもたちに伝えました」とおっしゃっていた。

 

世界一好きな先生

そして、授業中いつもボーッとしているケントに「堀内、37ページ開く」「堀内、問題解け」という具合に名前を呼んでから短く明瞭に伝えて下さった。ケントはそういう指示はしっかり入ったようだった。今だったら誰もが知っていることだけど、なんたって15年前のことだ。
それだけではない。
先生は「黒板の文字が見えない生徒は前にきて、ノートをとってよい」とおっしゃったので、5、6人の生徒が前に座ってノートをとっていた。ケントが黒板が見えるか見えないかは別にして、授業中、前に行ったり、席に戻ったりということが自由にできたこはADHD のケントにとって、ありがたいことだった。
悪いことをすれば怒られ、良いことや頑張っていることはしっかり誉めて下さった。
後にも先にもケントが「世界一好きな先生」と言ったのはことときだけだった。
何がすばらしいって先生の子どもたちに対する愛情がひしひしと感じられた。
それが子どもたちにもケントにもしっかり伝わっていたということだ。
残念ながら、1年しかお世話になれなかったが忘れられない先生のお一人となった。

 

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