サポーターをしている人

私の友人に中学校で、サポーターをしている人がいる。

ずっと前に聞いたことだけど、すごーく心に残っている。

その友人がサポートをしているクラスでのできごと。

ある、男の子が朝から織りたたみ傘をブンブン振り回している。

当然、危ないから先生が「やめなさい」と言う。

しかし、その子はやめない。

周りの友だちもやめるように注意するけどやめない。

サポーターである友人はその子のところに行ってこう言った。

「A君が学校に久しぶりに来てくれて、嬉しいなぁ」

「クソババァ、心にもねーこと言うな」

「そんなことないよ。
A君、3週間も入院してたでしょ。
先生、寂しかったよ」

「ウソ、言うな」

「ウソじゃないよ。
A君にまた会えて良かった」

A君はその後、黙って傘をしまったそうだ。

友人は一言も傘をしまうように言っていないが、A君は自分からしまった。

傘を振り回す理由

友人はこの話をしてくれる時に言っていた。

「私、本当に嬉しかったのよ。A君が来てくれて……
A君は寂しかったんだと思う。
久しぶりに学校に来たのに誰も声をかけてくれないし、良かったねとも言ってくれない。
だから、傘を振り回していたんだと思う。
A君は乱暴だし、みんなはA君がいない方がもめ事が起こらないし、良かったんだと思う。
だから、久しぶりにA君が来ても、誰も喜ばなかった。
先生も傘のことで注意しただけ……
そりゃあ寂しいよね」

この話を思い出す度に「北風と太陽」の話を思い出す。

たった一人でもA君が元気になって、また学校にこれたことを喜んでくれる人がいて良かった(*   *).。.:*