転んだら

 

「お母さま、これだけは忘れないでください。
転んでも大地が受け止めてくれます」

 

いつもの通り、なんの脈略もなく、それだけ言って去った次男。

 

友だちと夕飯を食べに行くらしい。

 

次男の言った言葉が、深く心に残った。

 

 

転んでも大地が受け止めてくれる

 

 

転んだら痛いよな。

 

転んだら起きないといけないよな。

 

転んだらカッコ悪いよな。

 

そんなことばかり思う。

 

だけど、大きな大きな大地が受け止めてくれるって思ったら、転ぶのも悪くない気がする。

 

 

転びたくはないけれど

 

 

 

 

 

 

 

人生歩いていれば、あちこちで転ぶ。

 

転ぶのは嫌だ。

 

子どもの頃は遊んでいて、よく転んだ。

だけど、おとなになると子ども頃のように派手に転ぶことは少なくなる。

 

以前、おとなになってから大きなダンボールを抱えていて下が見えず、くいにつまづいて思い切り転んだ。

 

痛かったし、転んだことがすごくショックだった。

 

泣きたかった。

 

でもカッコ悪くて泣けなかった。

 

 

実際に転ぶのも嫌だけど、人生の色々な場面で転ぶ。

 

立てないと思うときもある。

 

バッタリ倒れて悔しくて、しばらく立つ力もない。

 

 

倒れたときに近くで咲いているかわいい草花が目に入る。

 

おもしろい形の石を見つける。

 

それを持って立ち上がる。

 

ただでは起きたくない。

 

そんな思いで歩いてきた。

 

でも、次男が言った「大地が受け止めてくれます」という言葉が優しく心に広がった。

 

とにかく、大地は受け止めてくれるんだ。

 

転びたくはないけれど、それでも転んだら、大地に受け止めてもらえばいい。

 

なんだか、心が広がった\\\\٩( ‘ω’ )و ////