大切なのは思い

今日は講演だというのに、朝、声ががさがさした感じだった。
朝ご飯を次男と食べているときに、そのことを話すと次男はこんなことを言った。
「私が高校生のとき、演劇部に入ったばかりで、滑舌を良くしたいと思い、指導してくださっている方にお願いしました。するとその方はこうおっしゃいました。

 

『ぼくの友人に舌ガンをやって舌が半分ない人がいる。彼は俳優なんだけど、ろれつも回らず、声もしっかり出ない状態で芝居をしている。だけど、多くの人が彼の回りに集まってくる。それは彼の伝えようとする思いが強いからだ。だから芝居をする上で大切なのは滑舌じゃなくて思いだ』
つまり、お母様、どれだけ強く伝えたいと思っているか、そういう思いがあれば伝わりますから大丈夫ですよ」
その話を聞きながら、私は8年前の恐ろしい出来事を思い出した。
明日は小学校の保護者の方への講演という日の夕方のことだった。突然、声がガラガラになって、どんどんかすれて、夜になる頃にすっかり声が出なくなってしまった。

 

お祈りをして講演へ

声を出そうと思っても喉からは息しか出てこない。
半泣きでできることを色々試してみたものの、全く変化なし。
夫に相談すると夫は「できるから大丈夫」と言って寝てしまった。
私は眠ることもできない。
時々声が出るか試して見るものの、声は出ない。
その講演会は、お母さんたちが一生懸命準備して下さっていた。
私の話を聞きにたくさんの方が集まって下さる。
「あー どうしよう……」
でも夫が「大丈夫、できる」と言っているのだから、できるんだろうと思い、小学校へ向かった。
最初、校長先生にご挨拶に伺った。
息しか出てこないけど私は校長先生にお伝えした。
「こんな状態ですが、講演は致します。大丈夫ですから……」
校長先生はびっくりなさったと思う。

 

私は喉に負担をかけないように夜から喋らないで、講演の時に少しでも声が出るように備えていた。
とにかく最前を尽くし、お祈りをした。
神様にお祈りをするより他に方法はなかった。
始まる前に会長さんがご親切にユーカリのオイルをハンカチに含ませて持って来て下さった。
私はエッセンシャルオイルが大好きなのでその香りに癒されたものの、何故か突然咳が止まらなくなって、軽いパニック状態。
しかしハンカチをしまうと咳が止まり、講演を始めると、ガサガサながらなんとか声が出て、2時間話し続けたのに咳も出ないで、無事に講演は修了した。
皆さん泣いておられて、「感動しました」とたくさんの方がおっしゃって下さった。
私にとって忘れられない講演となった。
思いは伝わるんだな~(*゜ー゜)ゞ⌒☆
とりあえず声は低めですが今は声が出るので大丈夫です。
今日も明日も講演。
思いを込めて頑張ります(^^)