家族の写真

「私は、成長しました。
そのことに自分で驚いています。
すごい成長です」

 

「何が成長したの?」

 

 

次男は、リビングに飾ってあった家族の写真のパネルを見ていた。

 

そこには、子どもたちが小さかったときの写真や成人式、結婚式の写真、孫ちゃんたちの写真……
どの写真も笑顔だ。

 

 

私はそのパネルを見るのが好きで、時々ながめている。

 

もちろん、ニヤニヤしながら……

 

次男は、暇だったのでその写真を見ていたら、知らず知らずほほえんでいたそうだ。

 

そういう自分に驚いたのだと言う。

 

なんで、それが成長なのか?

 

 

「私は写真をあまり好きではありませんでした。
むしろ嫌いだったんです。
それなのに家族の写真を見ていたら、自然に笑みがこぼれたのです。
今までの私には、そのようなことは決してありませんでした。
お母様、私はすごく成長しました。
本当に、これはすごい成長なんです」

 

 

確かに、次男は、あまり笑わない。

 

ニコニコすることも少ない。

 

 

好きじゃなかった写真を見て、笑顔になったことを、成長ととらえ、そのことを心から喜ぶ次男。

 

 

私も嬉しくなった。

 

 

なんとかなる

 

 

 

 

 

 

 

今年の次男の成長はめざましい。

 

 

なんたって、人の目を見て話せるようになった。

 

ぎりぎり間に合って、就職の面接のときに、面接官の目を見て話すことができた。

 

 

私は次男とよく話すが、次男が私の目を見て話さないことについて、どうにかするように言ったことはない。

 

言われたって困るだろうから……

 

だいたい、長男だって、人の目を見るのは怖い。

 

目と目の間、つまり鼻のあたりを見ているようだ。

 

 

嫌なものは嫌なのだろう。

 

 

放っておいても、なんとかなってる。

 

なんとかしてる。

 

そして、次男の言う通り、成長して、できるようになったりする。

 

 

話は、変わるけど、リビングに家族の写真をいっぱい飾るの良いですよ。

 

 

思春期で大変過ぎても、小さい頃の写真が目に入ると「かわいかったなぁ」とか思うから……

 

 

なかなか会えない孫ちゃんに向かって「今日もハッピーにね!」とか声をかけている。

 

 

その思いは、届いているって知っている❤