ケントの行い

二十歳の誕生日の数日前に、ケントは夜中に帰って来て一人でご飯を食べていた。

後で行ってみると、テーブルの上に1枚の紙が置いてあった。

紙いっぱいに大きなハートが書かれていて、その中に親父、お袋とあり、となりに「大好き」byケントと書いてあった。

ケントは時々とてつもなくかわいいことをする。

二十歳を目の前に精一杯の気持ちを表してくれたのだろう。

ケントの子育ては大変過ぎて、本ができてしまった。

どうやらケントは自分が大変だった自覚はあるようだ。

投げ出さないでここまで育ててくれたことへのありがとうの気持ちだと受け取った。
嬉しくて、その紙は今でも取ってある。

高校に入学する前に

次男も高校に入学する前々日にこんなことを言った。

「お母様、アスペルガーにADHDでこんなに大変な私を今まで育てて下さって、本当にありがとうございます。おかげで私はあさってから高校生になります。
心から感謝しています」そう言って、深々と頭を下げた。

ケントと次男の表現の仕方は随分違うけど、二人とも親に感謝をしてくれている。

自分を振り返った時、そんなことしたこと、なかったなぁって恥ずかしくなった。

結局私が母に感謝の気持を伝えたのは、2年前だったかな?
なぜか講演で札幌にいた。

会場が開くまで外で待っていた。
その時、急に母に感謝したくなった。

直ぐに電話をして「こんなに大変だった私を育ててくれてありがとう」と言ったら、涙が出てきた。

母はとても嬉しそうだった。

「遅いよ」って言われそうだけど……

言えて良かった(*   *).。.:*